【レポート】地元イノベーションクラス連坊・荒浜編 第2回『対象地域の現状把握』

7月19日(水)夜、地元イノベーションクラス連坊・荒浜編の第2回講座が行われました。
今回のテーマは、連坊・荒浜で実際にプロジェクトを立ち上げているキーマンを実際にお呼びした、
『対象地域の現状把握』。

2エリアの分かれてのパネルディスカッションで、 
連坊・荒浜のことを詳しく伺いました。

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1 荒浜地区


まず最初に、
受講生の中には震災後の荒浜に行ったことがない人、そもそも仙台に来たばかりの人もいたので、
登壇したキーマンのおひとり高山智行さんが運営されている『HOPE FOR project』の
2015年の様子を動画で見ながら、今の荒浜の状況・何より雰囲気を伝える時間を取り、
その後にキーマン3人(庄子隆弘さん・高山友之さん渡邊智之さん)と対話をしながらの
ディスカッションを行いました。



荒浜の現状を数字で表すなら、もともとは2,280人・800世帯が生活していた町ですが、
今は住むことは出来ず、普段は明かりがポツ・ポツとしかない場所。

そんな中で、「海辺の図書館」を企画している庄子隆弘さんは、震災後、
「今、生きている人は『荒浜の財産』である」と考えました。
「今生きて、荒浜に集う人そのものが、未来へ向けての本。メディアそのものだ」という想いから、
まずは出来ることから自分の足下に目を向け、
「海辺の図書館」をスタート。
「震災前の語り継ぎでなく、震災後にここに集った方でもいい。」と庄子さんは言います。

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“地域を元に戻すことは少人数では難しいけれど、まずは自分の足下に目を向けることはできる。”
という言葉が印象的でした。

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「荒浜が、パッと見は手をつけられていないように見えてしまう理由は・・?」
「よそものであるWE SCHOOL受講生が荒浜で手伝えることはなんだろう」
ディスカッションでは、WEプロジェクトで出来ることを考えました。

今は震災遺構となった荒浜小学校に勤める高山さんからは、
何故まだ手をつけられていないのか、というと行政の問題に聞こえるが、
実は元々住んでいた方の中にも「手をつけないでくれてよかった」と少し安心している方もいるのだ、
というコメントがありました。

荒浜は400年の歴史のある町。
もうあの町は見られない、かといって劇的に変わってしまう町も微妙な気持ちになるという
やりようのない感情があることも確か。
人の思いも大事にしたい。というキーマン達のぶれない軸もあり、
今のようなプロジェクト型での活動が展開されているそうです。


・あそこにあたり前の暮らしがあった、ということを感じてほしい。
・地元で活動している我々が気づけない部分を教えてほしい。
・地域の人の思いを共有し、寄り添い、発信してくれるとよい。

 

荒浜に初めて来る方でも良いので、まずはともあれ現地に足を運んでみて、
ありのままの感情に触れてほしい、出来るだけ扉は開いているから!
という地元の気持ちが強く感じられるディスカッションでした。



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庄子さんが別で毎月企画している「アラハマ・リボーン」の様子



2 連坊地区

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後半は、がらりと雰囲気が変わって、連坊の現状共有と、パネルディスカッションです。
登壇者は、むにゃむにゃ通り商店会振興組合の佐口さん・日下さん、
連坊商興会の千葉さん。

実は連坊と思われている場所は、高架から仙台駅寄りが「むにゃむにゃ通り商店街」で、
高架から向こう側が「連坊商店街」なのだ!というそもそものお話から、
商店街と商興会・商店街振興組合の違い、まで基本からお話がありました。

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荒浜と同じく、連坊に行ったことのない受講生もいるので、
今の連坊の雰囲気についての話も出ます。

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他所から来てお店を出す人も増えてきつつあり、
昔からあるお店も3代目、4代目などになってきて雰囲気が変わってきていること。
連坊駅の開業で住む人の層がかなり変わってきていること。
後継者問題や、空き店舗が増えつつある問題。


ディスカッションの中で、
個人商店として何十年も商いをされてきたオーナーさんの人としての魅力や、
実際には組織が違っても面としては1つの「連坊」として
商店街同士が連携し始めている熱意が伝わってきました。

今年のWE SCHOOLでは、実際に連坊・荒浜をたっぷり歩く
地元のキーマンと連携したフィールドワークもあります。

文字や言葉での現状共有+実際に歩いて感じられることの相乗効果で、
受講生のみなさんからどんな企画が生まれてくるのか、
地元としてもとても楽しみです!とメッセージがありました。

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1日の終わりのQ:
実際に地元で暮らす方々の言葉を聞いて、感じ取った感情は?